青系ののれん

のれんの構造はとてもシンプルで、各種の素材生地に
お店の屋号を印刷するだけの仕様になっています。

のれんはもちろん、店舗の名称とイメージを
公衆に訴求させることを目的に使用されるのは
御存知の通りです。

経営している店舗の属性によって、配慮すべき事由が
異なりますが、いずれにせよアピールポイントを
過不足なく初見の場合であっても、相応に頭に
イメージできるか否かは、大きな分岐点になります。

とはいっても、注意や工夫を加える余地は限られているのも確か。

生地とその上に印字された店舗名などの
デザインや形状に独自性を発揮させる程度しか
変化を加える余地が無いからです。

逆に言えば、洗練されたスタイルと来店に結びつける
訴求性を、のれんに付与するには色（カラーリング）と
字体のデザインやフォントの選択などを
適格に選択して組み合わせることが、重要性を
増すことになる訳です。

それでは、海鮮メニューがメインに提供される
海鮮系和食屋や寿司店で、のれんを検討する場合には
どのような色を選ぶのが適切と考えることが
出来るのでしょうか。

意外なことですが、海鮮系の食事を供する店舗では
青が推奨されることになります。

色彩心理学的にみれば、青は食欲を抑制する作用を
持っていると考えられています。

青には興奮した気分に落ち着きを与えることから
勢い食欲も減退する傾向が看取されるわけです。

しかし、水の色のイメージが強いように、
改選系の食材では新鮮さを想起させると言えます。

また、寿司店や海鮮系和食の多い店舗では
気分も落ち着けて、ゆったりした雰囲気のなかで
メニューを堪能したいとの希望を有するのも確かです。

例えばカウンター越しに寿司を握る店舗では、
選りすぐりの新鮮なネタや職人が仕事を施した
ネタの数々を味わいつつ滋味を楽しむニーズが高いのです。

おなか一杯たっぷり召し上がるようなニーズは
あまり高くないと評価出来るのです。

従ってのれんに青を採用することで、来店の動機付けに
繋がると言えるでしょう。

先程述べたように、のれんにはお店の屋号が印刷されたりします。

ところで、屋号はそれだけのものなのでしょうか、また屋号というものは一体何なのでしょう。

辞書には店舗や役者（歌舞伎など）を表す名前や氏名とは異なるもので家に付ける名前といったことが書かれています。

英語では「store name」と訳されたりします。「business name」でも概ね理解出来るそうです。

一般家庭ではそういった屋号を使っている所はあまりないと思いますが、個人事業主などは、それを作っておくと便利なこともあります。

というのは、事業を始める際に税務署へ提出する開業届出書にはその記載の欄があります。

特に記載する必要はないのですが、例えば事業用に銀行などで個人名でなく屋号で口座を作ることもあるでしょう。

その際に開業届出書の写しを提出する必要があるからです。

それに屋号が記されていなければ屋号名での口座開設を断られることもあるそうです。

その他、屋号は確定申告書に書くこともあります。

ということなので、屋号は必要があれば作っておいた方がいいというものです。

自由に決めることは出来ますが、他の会社と混同してしまうような名前を付けると、それを知った相手とトラブルになることもあるかもしれないので、慎重に決めた方がよいと思います。

...............................................................

produced by のれんに個性を持たせよう