高品質な染色

京都の町家を歩けば、独特の趣と風情に圧倒されます。
それはウナギの寝床と言われる町家が続き、
きれいに区画整理されていることは勿論
店先に美しい暖簾がかけられており、
独特の趣を醸しだしているのです。

のれんとは、その店が何を営んでいるのか、店名は何か、
創業は何年であるかなどを宣伝する看板効果があります。

それと同時に、のれんは今営業しているのか、休憩中か、
閉店したかなどを示す手段のアイテムでもあるのです。

昔ながらの店先には、麻や綿と言った天然素材ののれんがかけられ
単色使いの非常にシンプルモダンなものが
かけられている傾向にあります。

これは綿や麻と言った天然繊維は染色やプリントが難しく、
多色使いするとにじんだりきれいに発色しないなどといった
問題を抱える為なのです。

しかしながら彩色インクジェットプリントの登場のおかげで、
こうした欠点をカバーできるようになりました。

綿麻と言った天然繊維も綺麗な発色で多色遣いが可能であり、
高品質な染色が可能となったわけです。

決して複数色を使っても混ざってにじみません。

それゆえ現代ではデザインや個性が際立つのれんも
たくさん販売されるようになっているのです。

彩色インクジェットプリントはのれんのグラデーションも可能としました。
レインボーカラーも問題なく、しかも濃淡をつけることも
可能となっているのです。

かつては裏抜けが非常に問題になりましたが、
昇華転写の技術もあって裏抜けは濃い色のみで
仕上がりも非常に綺麗になっています。

美しい暖簾を店先だけに使うのはもったいないと、
間仕切り代わりに部屋でインテリアとして使う人もいます。

この技術はのれんにとどまることなく、手ぬぐいや風呂敷にも
応用されるようになっているのです。

風呂敷などはそのデザインや色彩がカラフルで、
芸術の域に達しています。

額に入れて飾ったり、時にはマフラーやスカーフが
ファッションアイテムとし活用されるようにもなってます。

ＳＤＧＳや持続可能な社会を目指すうえで
日本古来の風呂敷も見直され、そこに彩色インクジェットプリントで
カラフルに印刷され、若い人にエコバッグ代わりとし人気となっています。

風呂敷はエコバッグのほか防災グッズや子供の授乳の際にも
使うことができ、一枚あると非常に重宝するアイテムです。

彩色インクジェットで印刷された風呂敷は
プレゼントとして人に贈るのもよいでししょう。

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produced by のれんに個性を持たせよう