撥水のれん

のれんにつく汚れの中で、最も多いのが雨や雪による汚れです。
水に含まれる汚れだけでなく、屋根に溜まっていた埃などが
流れてきたり、泥跳ねによってひどく汚れたりする場合もあります。

例えば、火山灰の多い地域などでは特におすすめです。

撥水加工をしたのれんであれば、水分を弾く性質を
持っていますので、汚れが染み込んだり、定着したりすることを
防いでくれます。

汚れがつきにくいと言うことは、手入れも楽だと言うことです。
のれんが汚れてしまった場合は、洗濯機で洗ってしまうと
折り目がついたり、繊維への負担が高くなったりするため
手洗いが基本になります。

撥水加工をしていれば、少し水をかけるだけで
ある程度綺麗にすることができるのです。

昔は、のれんでお客さんが食事をした後に手先を拭くことが多く、
汚れているほど繁盛していると言う考え方がありました。

しかし、現在では逆効果です。
清潔なイメージを保つためにも、綺麗な状態であることが
好ましいと言えるでしょう。

また、雨の日に濡れた状態ののれんを潜るのは抵抗があります。

撥水加工されていれば、入口に不要な抵抗感を
持たせることもありません。

お店を気にかけてもらえたとしても、水が滴っていては
敬遠されてしまうでしょう。

湿気や水分が付着したままだと、カビが発生してしまう
問題があります。

特に飲食店などでカビだらけだと、不衛生で
かなり印象が悪くなってしまいます。

雨に降られた後は片付ける際に、必ず乾かす手間が必要です。

撥水加工されていれば、水が染み込む心配もありません。
少し水気を払い落とすか、軽く布で表面の水分を拭き取れば
カビの発生を極力抑えることができるメリットもあります。

水分や汚れは経年劣化を促進させる原因となります。

つまり、撥水性が高いということは耐久性が高いことだとも
考えられるのです。

劣化によって何度も買い換える必要がなくなり、
長持ちするため経済的にもお得になります。

清潔感やメンテナンスの容易さ、経済的な側面が
おすすめできる理由です。

飲食業界ではQuality(品質)・Service(サービス)・Cleanliness(清潔さ)というQSCを重視することが大切だと言われており、清潔感は料理の味と接客に並ぶほど重要なのです。

では、清潔感を保つためにはどのようなことをすればよいかというと、清掃で綺麗にした清潔な状態を維持し、汚れや細菌が発生するのを防ぐクリンリネスが有効です。

クリンリネスという言葉は知らなくてもクリンネスという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

言葉が似ているので一見同じ意味だと感じてしまいますが、クリンネスは清掃して綺麗にすることであり、清掃した状態でそれを保つ作業であるクリンリネスとは異なります。

汚れていなくても清掃や殺菌を行うクリンリネスは、食中毒などを防ぐ働きがあります。

クリンリネスの基本的な作業は、手洗いや開店前・開店後の清掃、営業中の清掃やキッチン・設備の清掃です。

クリンリネスの基本である手洗いは手のひらだけでなく腕やひじまでしっかり洗うことがポイントになります。

開店前はテーブルやイスなどをしっかり拭いてお客様を出迎えましょう。開店後は道具やドリンクサーバーなどをしっかり洗浄することが大切です。

営業中は汚れていたら拭くということを意識して行います。

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